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古川ちいきの総合研究所

ソマミチ理事から皆さまへ、新年度のメッセージ

更新日:2020年7月18日

ソマミチは、2020年4月より一般社団法人になり3年目の年を迎えます。

世の中が大きく変わりつつある今。

「SOMAMICHI Annual Report 2019」より、ソマミチ理事から皆様へ、新年度のメッセージをお届けします。


原 薫(ソマミチ代表)

みなさま、こんにちは。ソマミチ代表の原です。一般社団法人としてのソマミチの活動も早2年目を終えました。こうして活動を続けられるのも会員のみなさまのご支援があってこそです。この場を借りて、感謝申し上げます。本当にありがとうございます。


これまで、私たちソマミチは、木材を通じて地産地消に取り組んできました。これからはさらに、自給できる社会が必要とされるようになるのだろうと思っています。諸外国ではすでにそのような動きがあるにも関わらず、日本ではいまだ違和感を感じることが多いのが現状。しかし私たちは、今までやってきたことから外れることなく、ソマミチを介して良いつながりをつくり、あるべき社会の姿を目指していきたいと思います。地域内経済、内需の仕組みさえしっかりしていれば、どんな状況になっても、これからも生き抜いていけると思っています。


山の恵みは自然の“ゆらぎ”を持っています。それに触れたり体に取り込むことで、私たちも本来のゆらぎ(自然体)を取り戻すことができます。ソマミチのビジョン③自然(じねん)的ライフスタイルは、自然と一体となることで、自ずから然り、つまりあるがままの本来の自分を思い出し、幸せになる道に気づいていくことです。私たちは健康になるために生きているわけではありません。本来の生き方ができていれば、その結果、健やかな心身も得られるのです。周りが少々騒がしくても、いつでも自分の内側はあるがままの気持ちでいたいですね。みなさまにお会いできる日を楽しみにしております。


香山 由人(ソマミチ副代表

前々からの構想で、今年度はソマミチ講座を開催する予定でした。このような状況になってしまいましたが、終息後に必ず実施したいと思っています。開催する暁には、ソマミチの理念、ミッションを基礎に、メンバーのプロフェッショナルな分野の幅広さをしっかりと盛り込んだ連続講座にするつもりです。森づくり、山の哲学、木材、木を活かすこと、建築、家具木工、まちづくり、地域経済、、、少数精鋭向けの講座にし、人材の育成によってソマミチの理念を広げ、実践していきたいと思います。


竹腰 博毅(ソマミチ理事)

昨年のトークイベントでは、一般の方にはイメージしづらい製材の世界についてお話しさせていただきましたが、皆さんに興味を持って聞いていただけたのが印象的でした。また、一般ユーザーや設計士の方々に私達の取り組みが届くようになったことを実感した1年でもありました。大変な世の中ではありますが、私達の活動を理解し理念に共感してくれる方々に出会えるよう発信し、その想いに応えられるものづくりを粛々と続けていきたいと思います。


前田 大作(ソマミチ理事)

長く地域材でのものづくりに携わり、経験も増えてきた中で、自分に出来ることを続けていきたいと思います。ソマミチでの活動、地域材利用の家具指物制作はもちろんのこと、設計士の方とお仕事をすることが多いこともあることから、家づくりをはじめとした建築においても、設計士の方が地域材利用に前向きになるようなコミュニケーションを自分の経験を活かして創造していくことが、自分の役割だと考えています。


宮坂 直志(ソマミチ理事)

今の状況はとても厳しいものではありますが、価値観が変わる機会でもあると思っています。内需、自給がさらに重要視されるようになる今後、建築では地域材が使われることが当たり前になっていくでしょう。改めて、自分たちがやってきたことを胸を張って伝えていきたいと思います。カラマツ含め、地元の木材を使うことを、アフターコロナにしっかりと皆様にお伝えしPRしていけるよう、継続して取り組んでいきます。

山本 寛之(ソマミチ理事)

外出自粛の社会情勢の中で「働き方」「暮らし方」「家での過ごし方」などが見直されている状況ではありますが、私はこれまでも家の住み心地が良ければどんな事態になっても軸はブレないと常々思っていました。これからも、今までと変わらずカラマツの魅力をどんどん広めていきます。そして湘南にいる自分にとって「なぜ信州産カラマツなのか」の理由の一つが、ソマミチです。ソマミチというソフト面のカッコよさと、建築のカッコよさというハード面、これら2つの掛け算からカラマツ利用を進めていきます。それこそが自分にとっての持続可能な社会の実現だと考えています。


堀越 みどり(ソマミチ理事)

ソマミチは、2つのテーマ(切り口)でツアーを実施してきました。①森に入るプログラム、②森の恵みを学ぶプログラム、の2つです。2019年は、熊蜜蝋・鹿ソーセージ…と地域に根差す方々をご紹介することができました。その自然とつながる営みは本当にかっこいい。そんな年度末に発生した新型コロナ。色々な脆さが露呈していますが、人間の生き方を顧みれば、多様な生き方がもっと広がる社会をつくっていけるのかもしれないと思っています。


古川 大輔(ソマミチ理事)

2019年度は、ソマミチトークイベントが無事完了し、多くの松本市民の方に、ソマミチの活動が伝わったことはとても嬉しく、またソマミチの活動は「顔の見える木材での快適空間づくり事業」採択により、林野庁からも応援いただける事業となりました。2020年度は、まさに全国においてもカッコイイ「林業まちづくり」の先駆者となっていけるよう、さらに尽力します。多くのソマミチ会員(サポーター)の皆さんに、また出会っていきたいです。





ソマミチは今年、活動を始めて8年目、一般社団法人になり3年目を迎えます。


ソマミチの「3つのビジョン」

①地域経済のリ ・ デザイン   

②森林のシェアリング   

③自然(じねん)的ライフスタイル


大変な社会状況となった今年度ではありますが、

これら持ち続けてきたビジョンこそ、今後さらに重要性が増していくものだと考え、

「木を使う社会の仕組みづくり」をキーワードに豊かな地域をつくるため邁進していく所存です。


2020年度も、ソマミチは皆さまとともに走り続けます。

どうぞよろしくお願いいたします!                


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