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執筆者の写真atelier m4 前田大作

ハードウッド


日本は木の文化の国だなんて良く聞きましたが、実際にいろんな国へ旅行へ行くようになって、日本だけに木の文化があるわけじゃないなんてこと、当たり前のように気付きますよね。北欧にいって突き板について目から鱗が落っこちて考え方が変わったりもしました。


コメもゴハンも英語ではRICEっていうことで、言葉と物を表す関係にはその文化的な背景が影響するわけですが、僕がいつも面白いのは日本語の針葉樹と広葉樹が英語ではSOFT WOODとHARD WOODになるところ。日本語人は生きてきる樹の葉の形で、英語人は木材の固さで木を分けている。木を使うっていう視点でSOFTかHARD。すごく便利な分け方で、チェンソーのメタテもSoftかHardかで一目瞭然にデザインできる。


もちろん僕らが使うカンナも仕込勾配が木に合わせていくつかあるんだけれど、それは職人の世界の常識であって一般の人はよく知らないんじゃないかと思う。そこからいくと英語圏では木を使うっていう文化が「固いのか柔らかいのか」っていう低目のハードルからスタートしていて、ポピュラーな感じがちょっとイイ。



ところで僕は毎年、マキ用の広葉樹(4Mに切ってあるナラの丸太)を柳沢林業さんから4tくらい購入しています。これを40センチくらいの長さにチェンソーで切って、それを8等分くらいにオノで割るのが薪作りなんだけど、担当のユウヘイさんから「前田さんならこれくらいの割れるでしょ」って太めの丸太がやってくる。太いと、切るのも大変、持つのも大変、割るのも大変。それはそれはハードウッド、というお話。




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